網膜剥離

網膜剥離について

網膜剥離とは、目の奥(眼底)にある網膜が定位置 から何らかの理由で剥がれてしまう病気です。
網膜がめくれると、栄養供給が絶たれるために網膜の細胞が障害を受け、視覚を永久的に失う可能性のある怖い病気です。

網膜剥離の原因

裂孔原性網膜剥離

白内障と網膜剥離

急に進んだ白内障や充血を伴う白内障では目の中の炎症も起こりやすくなり、場合によっては、緑内障や網膜剥離といった失明に繋がる病気の原因となることがあります。
また白内障手術後でも、頭を振る行動や顔や耳を掻く傾向が強いワンちゃんでも網膜剥離は起こりやすくなりますので注意が必要です。
特にプードルなどの特定の犬種で起こりやすくなります
当クリニックでは術後4〜6週目での網膜固定レーザー処置(日帰り)を推奨しております。

頭を振る行動と網膜剥離

網膜剥離は、耳・皮膚の病気や動物の性格も大きく関わる病気です。
特に外耳炎や口周りのかゆみのある皮膚炎、またおもちゃや人形、タオルなどでよく頭を振る
プードルやシーズー(どの犬種でも)に発症しやすい傾向があります。

当クリニックでは網膜裂孔・網膜剥離に対して硝子体手術を行っています

硝子体手術とは・・・
網膜剥離を目の内側から元の位置に戻す(復位する)方法です。
白目に開けた3〜4カ所の小さな穴を通して細い器具を目の中に入れて操作する非常に繊細な手術です。
硝子体を切除したのち、オイルを注入して網膜を元の位置に戻します。この手術では一般的に白内障手術を同時に行います。